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【保存版】発達するには運動が必要!その理由とは

発達に運動が必要な理由(サムネイル)

高崎市の運動療育に特化した多機能型事業所

こども発達支援あるきっずです。

このコラムでは、遊びや体を動かすことで脳を整え発達を育むという当事業所の方針に基づく情報をお伝えしていきます。

 

今回は、当事業所の特徴でもある「運動=からだを動かすこと」について、少し深堀りして、なぜ?発達に運動が必要なのかをお知らせしたいと思います。

 

「うちの子、なかなか言葉が増えないな…」
「落ち着きがなくて、じっとお話を聞くのが苦手みたい」
「手先が不器用で、スプーンや鉛筆がうまく使えない」


そんな姿を見ると、つい「言葉の練習をさせなきゃ」「座る練習をしなきゃ」「手先のドリルをやらせよう」と、お口や手先、机の上のことばかりに目が向いてしまいますよね。

一生懸命教えているのに、子どもがすぐに飽きてしまったり、うまくいかなかったりすると、「どうしてできないんだろう…」と、教え方に悩んだり焦ったりすることもあるかもしれません。

でも、それは子どもの能力が足りないわけでも、教え方が悪いわけでもありません。
ただ、脳の発達を家に例えるなら、お家を建てるときに「基礎の工事」が終わっていないのに、「2階の部屋」を一生懸命作ろうとしている状態なだけなのです。

目次

発達するうえで飛び越えることのできない脳の鉄則


人間の発達には、絶対に飛び越えることのできない「2つの鉄則」があります。

①脳は「下(田舎)から上(都会)」へと育つ


人間の脳は、3階建てのビルに例えることができます。
1階:脳幹(のうかん) 【命の脳】
1階は、命の脳とも表現される脳幹という部分(原始脳とも言われます)呼吸、心臓の動き、体温調節、眠気など担っている、生きていくために絶対に欠かせない「命のベース」です。爬虫類にもある原始的な脳です。

2階:大脳辺縁系(だいのうへんえんけい) 【こころの脳】
次に上に乗るのが大脳辺縁系と言われる部分です。うれしい、楽しい、怖いといった感情や、記憶を司る部分です。ワンちゃんや猫ちゃんなど、哺乳類が持っている脳です。

3階:大脳新皮質(だいのうしんひしつ) 【かしこい脳】
言葉を話す、考える、我慢する、手先を器用に動かすといった、人間ならではの高度な活動をする部分です。

ここが一番のポイントですが、1階(脳幹)がグラグラな状態のままでは、3階(大脳新皮質)を立派に建てることはできません。 脳幹にしっかり刺激が入り、ここが安定して初めて、3階の「かしこい脳」がフル活動できるようになります。そして、この土台となる1階(脳幹)を刺激する方法が、「運動!!」なのです。

運動で脳幹を刺激すると、なぜより高次の脳が育つの?(脳内ホルモンの秘密)


体をダイナミックに動かして「脳幹」に刺激が入ると、脳幹にある工場から、より高次の「かしこい脳=大脳新皮質」に向かって2つの素晴らしい脳内ホルモン(神経伝達物質)が送られます。

1. ノルアドレナリン(脳のヤル気スイッチ)
脳幹から3階の脳全体に「起きろー!」とエネルギーを送るホルモンです。これが適度に出ることで、脳のピントが合い、「集中してじっとお話を聞く力」や「物事に注意を向ける力」が育ちます。

2. セロトニン(こころの安定・ブレーキ役)
感情をコントロールして、イライラやソワソワを落ち着かせるホルモンです。運動によってセロトニンが出ると、感情のブレーキがしっかり効くようになり、「お友達に優しくする社会性」や「順番を我慢して待つ力」が育ちます。

さらに、運動をすると脳の中で「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という、脳の神経をグングン伸ばす“脳の栄養”がたくさん分泌されます。

脳幹を運動で刺激して、ホルモンや栄養をたっぷり分泌すること。これが、より高次にある言葉や知性のネットワークを新しく作り出すための、大脳新皮質が育つ絶対の条件なのです。

②体は「上から下、中から外」へと育つ

専門用語では「発達の順序性」と言いますが、子どもの体は次の順番でしかコントロールできるようになりません。

■頭側から尾側へ(上から下へ): まず首がすわり、次に寝返り、お座り、ハイハイ、最後に歩けるようになります。
■中枢から末梢へ(中心から外へ):まずは体幹(お腹や背中)がしっかりし、次に肩や腕、最後に指先(手先)が器用に動かせるようになります。

つまり、指先を器用に使ったり(手先のマップ:身体図式)、言葉をスムーズに発したり(お口も末梢の運動です)するためには、その前に「首のすわり」「体幹の安定」といった、脳幹に近い根っこの部分が運動によって十分に育っている必要があるのです。

いますぐできること

脳幹(1階)を育て、ハッピーなホルモンをたくさん出すために効果的なのは、「自分の頭の位置がダイナミックに変わる運動」や「体幹(お腹や背中)にグッと力が入るあそび」です。特別な道具がなくても、今すぐお部屋の中でできる工夫がたくさんあります。

ハイハイ・ワニ歩きあそび:
あえて赤ちゃんのようなハイハイや、お腹を床につけたワニ歩きをします。首をグッと持ち上げることで、脳幹に強力な刺激が入ります。

布団の上でゴロゴロ・でんぐり返し:
お布団の上をイモムシのように横に転がったり、前転をしたりします。頭の向きが上下左右に変わることで、耳の奥にある脳幹直結のセンサーがピカピカに磨かれます。

高い高い・ひざのせ飛行機:
大人のひざの上に子どもをうつ伏せで乗せ、「ぶーん!」と飛行機のように持ち上げます。バランスをとろうとして背中とお尻に力が入り、体の中央がしっかりしてきます。

だっこ&ゆらゆら:
子どもを抱っこして、優しく前後左右にリズミカルに揺らしたり、少し高めに持ち上げたりします。リズム運動は、心を安定させるセロトニンを出す最高のスイッチです。

まとめ

子どもが人間らしく、知性的に、そして心豊かに発達していくためには、どうしても「運動」が必要です。
なぜなら、言葉や集中力を司る「大脳新皮質(3階の脳)」を育てるためには、命の土台である「脳幹(1階の脳)」を運動で刺激し、脳を元気にするホルモンや栄養の雨をたっぷり届けてあげる必要があるからです。

手先やお口の発達を急ぐ前に、まずは体全体をダイナミックに動かすあそびをたっぷり楽しむこと。この「発達の順番」に沿ったアプローチこそが、脳内ホルモンの力を借りて、子どもの持っている可能性を一番大きく、健やかに引き出すことにつながります。

いかがでしたでしょうか?少しでも気になった点があった。少し理解できた、納得できたという形でとらえていただけると幸いです。

ぜひ、お子様の発達の遅れが気になる、体を動かすことで発達を促してほしい、理学療法士など専門家がいる施設に頼りたいという方は、「こども発達支援あるきっず」にお気軽にご相談ください。